全国から選ばれたこれまでの受賞校をご紹介。
エコ活動のヒントが見つかるかも!?
第4回(2015年度)グランプリ校の取り組み
内閣総理大臣賞
普及・啓発部門
岩手県立盛岡農業高等学校 環境科学班 林業班
落ち葉を森に帰そう!
~ペットボトル苗で造る自然林ビオトープ~
- 選評
- 身近に取り組める方法で自然林を完成させている点が素晴らしい。
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- 背景
- 資源を再利用しながら、誰でも簡単にできる森づくりを提案するという観点で、活動を開始。この活動を通して、地域のみんなで自然豊かな環境づくりに取り組みます。
- 取り組み
- ゴミとして集められた落ち葉と、学校で回収されるペットボトルを使って、地元の自然林から採取した木の種を植えました。成長した苗で自然林のビオトープを作りました。
- 結果
- ペットボトルで育てた苗は細根がしっかり生えるため、移植に強いことがわかりました。地元の小学校で植林体験を行い、校内に32本の苗を植えました。
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内閣総理大臣賞
研究・専門部門
兵庫県立篠山東雲高等学校 しののめ竹林バスターズ
地域資源で環境創造
~竹チップで未来を変える~
- 選評
- 放置竹林は全国的な問題。非常に広域性のある取り組みを高く評価。
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- 背景
- 放置竹林は、土砂災害の危険性を高め、他の植物の生育を妨げます。そこで市内の竹林整備を行う「しののめ竹林バスターズ」を結成しました。
- 取り組み
- 伐採した竹を有効活用するために、竹を細かく砕いて、竹チップを作成。竹チップは庭や畑にまき、土壌の乾燥防止や雑草の発生抑制のほか、鶏や牛の飼料として再利用しています。
- 結果
- 竹チップの作成に加えて、地元の下水処理場で出た乾燥汚泥と竹の粉末を混和することで、悪臭がない堆肥を開発。また、竹の粉末を消石灰と化学反応させると水素が発生することが分かり、燃料電池への活用を検討しています。
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文部科学大臣賞
普及・啓発部門
愛知県立南陽高等学校 Nanyo Company部
カーボン・オフセットを活用した
地域の環境意識改善の取り組み- 選評
- 中高生にも分かりやすく説明することで、多面的な広がりを感じる。
- 地元の食材を使うことで輸送の際に出るCO2排出量を削減した、オリジナル弁当を企画。その売り上げで、弁当の生産の際にやむなく出てしまうCO2を、木曽川上流の森林整備をしている団体から排出権を購入することで相殺しています。また、カーボン・オフセットとフェアトレードを組み合わせた商品の開発、販売を通して、地域の環境意識の改善に取り組んでいます。
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環境大臣賞
研究・専門部門
長崎県立島原農業高等学校 食品加工部
長崎県特産品「枇杷」の
ゼロ・エミッションへの挑戦- 選評
- 地元の特産物の廃棄ゼロに見事成功。今後、別の特産物での広がりにも期待。
- 長崎県の枇杷の生産量は全国第1位。しかし、その20%が規格外品として廃棄されていました。規格外品の有効活用と、地元企業の米粉を使ってほしいとの依頼がきっかけとなり、枇杷と米粉を使ったタルトを開発。さらに、枇杷の葉は化粧品に、種子は健康食品に、皮は和紙にと、枇杷のすべてを再加工する技術を確立。廃棄物が出ないゼロ・エミッションに成功しました。
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審査員 南沢奈央 特別賞
研究・専門部門
東京都立大島高等学校 農林科
ツバキを守って島おこし
~伊豆大島発。椿の島のエコ活動~- 選評
- 伊豆大島に対する熱い思いが伝わり非常に好感が持てる。
- 学校で椿園を開園し、観光客誘致を図っています。さらに、全校生徒による椿油づくりや、椿を学ぶ「椿学」の授業を実施。製油の際に出る油カスは、肥料として活用しています。
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審査員 末吉竹二郎 特別賞
研究・専門部門
青森県立名久井農業高等学校
TEAM FLORA PHOTONICS国立公園における
サクラソウ自生地の保全活動- 選評
- 絶滅危惧種の再生を学生自らが取り組む。これこそまさにエコの原点
- 準絶滅危惧種であるサクラソウの群生地が津波被害に。人工授粉、種の採取、栽培などの保護活動のほか、サクラソウのための環境整備や情報発信などを実施しています。
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審査員 C.W.ニコル 特別賞
研究・専門部
群馬県立利根実業高等学校 生物生産科生物資源部
イノシシから圃場を守れ ~農業廃材利用による侵入防護柵の製作~
- 選評
- イノシシの生態を研究し、簡単で楽しい防護柵を作った点が素晴らしい。
- 費用がかかるイノシシの侵入防護柵を、農業廃材を利用し製作。イノシシが嫌う青色ポリポットと、カプサイシン入りの軍手を使い、効果的で安価な防護柵の製作に取り組んでいます。
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毎日・エコの環・マスター賞
普及・啓発部門
静岡県立榛原高等学校 科学部
廃チョーク有効利用プロジェクト
- 1年間に排出される約68kgの廃チョークに注目しました。廃チョークを粉砕し成形すると、再びチョークとして使うことができます。また、チョークを土壌に加えると、pH値6~7になり土壌が改良されることが分かりました。そこで、廃チョークで植木鉢を作成。植物を植えて土に埋め、グリーンカーテンをつくりました。チョークの破砕方法の確立や、強度の高い再生チョークの作成など、さらなる活用のために研究を進めています。
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イオン・エコの環・トライ賞
普及・啓発部門
岡山県立真庭高等学校
廃チョークを土壌改良材・石灰として再利用可能かどうか評価実験
- 昨年の夏、ゴーヤのグリーンカーテンづくりに取り組みました。しかし、土壌を調べるとやや酸性であることが判明。ゴーヤがよく育つpH値6.5~7.5にするために、榛原高校の廃チョークを使った取り組みを参考にしました。私たちは、チョークの色でpH値に違いがないことや、土壌に混ぜるのに最適なチョークの量を調査。廃チョークを混ぜた土壌で、以前よりもたくさんの葉と大きな実をつけた、立派なゴーヤのグリーンカーテンを育てることができました。
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